6月10日

昨日研師さんが研いだ短刀は1か所刃の中に1センチ程の糸の様な傷が出たので今日は以前素延べをして置いた材料で8寸の短刀の火造りを弟子に見せる。午後は2階の仕上げ場で汗をかきながらせん、やすりがけをしていつでも土置き焼き入れが出来る様にして夕方を迎える。1種類の砂鉄では傷が出にくいが3種類の砂鉄の玉鋼ではどうしても傷が出易く、弟子の鍛錬は1種類のやさしい玉鋼で練習だから包丁に傷が出にくい。美術品でなく実用品なので練習にはもってこいの砂鉄である。