6月16日

寝不足で頭痛。しかし週1回の山歩きなので体力が落ちない様に出席。老年の男女で会員は20名位。常時15、6人は出席している。私も糖尿病で体力、体重も大きく落ちて特に足まわりは大きく痩せてこれ以上足まわりが痩せると足から弱り刀剣製作が出来なくなるのを心配。一度しかない人生を鋼造りと弟子育成にかけて14名を卒業させたが刀工として残っているのは半分。まあ仕方がない個々の事情もある。昨年の九州宗像大社の奉納刀を以って体力の事も有りこれで弟子育成は終わりにしようと思っていたが今は2名の弟子が居る。年を考えればこれが最後かと思う。それでも弟子に炭と鋼を使わし自分の時間をさいて良く頑張ったものであるが後少し頑張りたいと思いながら山道を歩く。この季節1時間も歩けば下着まで大汗をかきぬれる。帰宅した時と技師さんから連絡があり新しく造り直した短刀を円研で荒砥ぎしたが傷は無いとの電話。とにかく一息つけたが刀は研ぎ上がる迄はどこに傷が出るか判らない。ここが手仕事に難しい所である。