7月4日

台風4号の接近で雨が降り涼しくなると思っていたが夜半通り雨が降っただけで日中は曇空。それでも太陽光線を受けない分楽である。猛暑が続き弟子の鍛錬練習が出来ていない分を休日の今日早出して教える。入門初期の鍛錬練習は毎日続けないと身に付かないものである。予定より炭の消費量が多く後在庫の炭は30俵位で心細かったが県内の炭焼窯から週末に70俵程入荷するのでとりあえずは一安心。弟子も増えたので炭の入荷先を後1軒位は増やさなければと思っている。炭が無ければ玉鋼も刀も出来ないが年々炭焼窯は減っている。炭焼窯で炭を焼いてもそれで生計は成り立たないし、人間も高齢化して炭を焼く人はいなくなる。それでは刀を造る事が出来なく日本刀の文化は滅ぶ事になる。全国的に松くい虫の被害も広がり原木も入荷しずらく岡山県の場合は備前焼の割木も松で競合している。そんな中で弟子をずっと受け入れているが途中辞めの弟子や刀工になっても刀造りを止める弟子も多く残る者は入門者の2割しかいないのが現状である。他の者には炭と鋼を使わし時間を奪われただけであった。今の3名の弟子にはなんとしても刀工となり次の世代に刀造りをバトンタッチして欲しいものである。