今日は3種混合の砂鉄で炭6俵の使用で12.5キロの玉鋼を得る。日本産砂鉄1種類だけでは鍛伸性が外国産砂鉄より勝れているだけである。チケイ、砂流し、金筋等の地刃の働きを求めるには砂鉄の分析や配合を考え操業方法も考えなければならない。日本産砂鉄を使っているだけで日保刀玉鋼を批判するのでは話にならない。古代製鉄についてどれだけ学んでいるか、また製鉄方法についてどれだけの知識を持っているかも必要と思う。放射線温度計や1000倍の金属顕微鏡も必要と思う。当方にも大学院工学部卒の弟子も居るが近代製鉄と古代製鉄は大きく違うものである。