未明から庭の木々に大粒の雨が落ちる音が聞こえる。今日は痺れる左手を温泉にて温める予定であったがこの大雨で片道2時間の運転は無理なので洗濯干し場の椅子に座り左手の関節にせんねん灸をすえる。昼前大雨の中、町内で4年前から栽培され出した冬に実る糖度の高い白桃を友人に送りに行く。突然変異で出来た桃なので昨年迄の3年間は非常に高価な果物であったが苗木も増えて今年からは市場に出回り値段も約半額になった。
小売りの炭屋さんから松炭が多少入荷した電話有り。備前焼を子息がしているのでその場所で工場式の炭焼き装置を導入して炭を焼くと言うが400万円の先行投資に悩んでいる。弟子も増え、コロナ以前の景気に戻れば炭代も年間500万円を使うので安価で常時在庫の有る炭屋さんがなければ当方も困る。今刀工は松炭が不足していて全国的に大変である。外国産砂鉄で玉鋼を造っている日刀保。日立金属が外国の資本に身売りされ来春から社名も変わりいつ迄玉鋼が生産されるのか不明であり早々と自家製玉鋼造りの研究を始めた刀工もいる。古刀の様に地金に働きを持たせるには日本産砂鉄で玉鋼を造らねば日刀保玉鋼だけでは刃文だけの刀で終わる。