12月23日

山田君が自ら鍛えた鋼を2本の包丁の形に火造りをして、のたれ調の土置きをして焼入れ。荒砥ぎをして刃文を見ると良い刃文に成っている。3人の弟子の中で1番早く梃付け、鍛錬、火造り、焼入れ工程をこなし本日包丁造りの部を合格とした。刀造りの工程が縮小されたのが包丁造りである。来年から短刀製作に進む予定。私の一門では他の一門には無い日本産砂鉄からのたたら製鉄での玉鋼造りも教えている。明日は北国砂鉄での玉鋼造り、これが出来れば全国で10人程しかいない村下になれる。彼は国立大学の工学部を大学院迄卒業しているので古代製鉄も頭では理解しているので後は実践のみである。周囲の反対を押し切って入門したので刀工となって故郷に錦を飾って欲しい。