1月6日

年始めの鍛錬開始。昨年の11月、12月の刀の注文依頼に着手。柿が熟した色迄沸かした鋼はスプリングハンマーでドスドストと音を立てながら打ちかためられ、1200度に熱せられた火花が飛ぶ。あー良い沸かしだと一人思う。包丁の火造りをしていたハラガミ君も上手になり合格、明日は梃付けと鍛錬のテストに合格すれば弟子3人共合格して焼き入れのテストに入る。松炭が不足するので弟子の炭は雑木炭と松炭を混ぜた物を使い松炭は刀専用にして次回の松炭入荷を待つ。山本君も刀の皮鉄と心鉄を合わせて造り込み荒素延べ迄進む。外気温も1月にしては比較的暖かく沸いた鋼も冷めずらく鍛錬に向いた日和である。

沢山の皆様に年賀状を頂きまして有難う御座いました。70歳を過ぎ残された時間を刀造りに集中いたし年賀状を書く時間も惜しまれています御許しの程を。