1月26日

松炭が入荷しないのは松の木が建築材として材木市場に出荷され製材所へ流れ柱となるから炭焼窯には松が廻ってこないので炭が焼けないのである。先週に岩手県から入荷の話しがあったが入荷しないので電話するも今だ入荷しなく在庫はなし。岡山県内の炭焼窯も11月から4月迄の半年間しか焼かないので出荷量は少なく弟子が4名も増えたので炭不足。高価な炭は採算が取れず安価な炭は質が落ちる。全員で6名が作業を続けるにはどうしてももう1軒岩手県の安価で火力のある炭が必要である。岡山県内でも全日本刀匠会向けに炭を焼いているが炭不足で全国の刀工も困っている。文化庁も日刀保の関係者は知っているだろうか。いくら玉鋼が有っても炭がなければ刀は造れない。刀の注文も炭の入荷量を考えなければならない。定休日の朝こんなことを考えながら山歩きをしている。