2月28日

昨日に温泉へ行った運転疲れの痛みが首・肩に広がり今日は山田君のたたら製鉄を見学とする。山田君は国立大学の工学部を大学院迄卒業して刀工会にはいない学歴の持ち主であり、実地を通して学問的に考える今迄にないタイプの持ち主である。おまけに語学も堪能で独語、英語も話し外事部長をまかせている。武漢ウイルスも終息に向かい外人も多くなったので助かる。今日は40キロの砂鉄で14キロの鋼を造る。直径25センチ、厚さ15センチの1個にまとまった大きな鋼である。刀工資格のある刀工でこれ迄出来る者はおらず、殆どの刀工は出来た鋼がまとまらずバラバラで、出来た鋼も薄い物である。たたら製鉄をする刀工も製鉄の学問的勉強をすれば日刀保たたらの鋼を使わずとも種々の刀が出来ると思う。砂鉄も地方によって違うので分析も必要でどこの砂鉄でも良いわけではない。山田君は若く学問もしているので今後を期待している弟子である。