10月30日 定休日。去りし弟子の残した最後の包丁を焼き入れて研ぐも傷だらけ。重ねをへし、身幅をへして研ぐが傷は取れず最後は切断となりぬ。折り返しの鉄の沸く寸前の火花と火の色が見る事が出来ないからである。そして最初に鋼をまとめる時に酸化鉄を抜く温度の火花が見えていない。鍛冶職は火の温度を見る目と器用さがなければならないが、不足する弟子は努力と工夫をしなければ鍛冶屋になれなく刀工になるには更に努力を必要とし不屈の信念で修業に励まなければならない。私の残り少ない刀工生活でそんな弟子が卒業するであろうか? tagPlaceholderカテゴリ: