11月21日

午前中は弟子1人が見学。狭い私の鍛冶場は見学者が入ると窮屈である。2.5キロの玉鋼は銑に近い高炭素で高温をかけると鋼の表面、鍛接面が液体に近づくので難しく、午後は3種混合の砂鉄で造った玉鋼で温度を上げると鋼の中に酸化鉄の薄い層が見えるのでタガネで切り込みを入れホウサンを入れて高温度で沸かしを数回行い酸化鉄を取ろうとするが中々抜けない。気長に沸かしを行うので午後は2回の折り返し鍛錬で終わる。今夜は明日の鍛錬方法を考える。弟子も炭切りの練習に慣れてくる。