9月19日

夕方6時の食事をすますと明日の朝迄の予定はなく9時の消灯以後は眠れなく長い夜が続く。鍛冶場では刀工資格を持った者1名が4名の弟子を指導しているが、主の不在の鍛冶場が気になって仕方がない。私の刀造りを正確に真似なければ絶対に切れる刀は出来ない。切れてこその日本刀である。最後の生死を決するのは日本刀であるとの自覚を持って打ち続けなければ折れず、曲がらず、良く斬れて、尚美しく戦いを生き抜いた刀は造れない。今回心臓病で少し弟子の育成が遅れたが涼しくなれば最後の弟子には私の後に続く者として実用刀を造る秘伝も残したい。それと共にGHQによって歪められた真の国史を取り戻すための尊王攘夷の運動は続く。