備前長船日本刀製作所

 

~備前長船日本刀包丁~

※備前長船日本刀傳習所を、備前長船日本刀製作所と名前を変更します。

※備前長船日本刀傳習所は、山本祐永君が代表として受け継ぐ事になりました。   令和2年5月

                         


        

刀工 上田祐定

   昭和22年(1947年)生まれ

   高知県出身

      


 

 

―令和6年初の研ぎ上がり越中国砂鉄を以って造る―

 

 現代刀の玉鋼は硬くてもろい外国産砂鉄の単一砂鉄で現代刀工の地金は白く皆同じであり、古刀期の様に産地の特色がなく江戸時代以前の戦に用いられた実用刀ではなく見るだけの美術等が世にはびこり刀工は職人ではなく芸術家の様に刀剣作家を名乗る輩が増えている。我が一門は各種の日本産砂鉄で玉鋼を造り維新日本刀の先駆けをしたい。

 

 

 

                 令和6年1月16日

                   


 

 

―令和6年2月、第2作―

 

砂鉄の分析をもとに配合した玉鋼を以って造った一振りです

 

 

 

 

 

 

 

                   令和6年2月1日


 

 

今回の刀は砂鉄の種類を5種混合にした玉鋼で、実用日本刀を目指した地金です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  令和6年4月25日


2月11日 読売新聞で大きく紹介されました。

読売、岡山、玉鋼でスマホで見れます。


 

 

 

 令和3年4月3日 福岡県宗像市に世界遺産に認定されいる「海の正倉院」と言われる宗像大社に赤誠の限りを尽くした刀を奉納させて頂きました。その余鉄を以って年末に打ち上げた刀が研ぎ上がりました。

 まだ玉鋼も残っておりこの砂鉄を以って注文刀を造っています。体の調子も悪く刀工生活最後の作と思っていましたが、奉納後徐々に体調も戻り尽忠報国の信念で維新日本刀を打ち続けています。

 

 

 

令和4年1月27日


たたら製鉄

玉鋼

餅鉄

 砂鉄



餅鉄(もちてつ)と全国各地の砂鉄を使い、たたら製鉄(日本古来の製鉄方法)で玉鋼(たまはがね)という刀の材料である鋼を作り、日本刀を作っています。たたら製鉄によって出来たその玉鋼を使用することで刀の斬れ味の良さと、地肌(じはだ)・刃文(はもん)の模様が特徴的となって現れます。

日本でたたら製鉄を行えるものは少なく、ほとんどの刀工が協会(日刀保たたら)の同じ鋼を使用しているため似たような刀の斬れ味、地肌、刃文となります。

 砂鉄は各地域によって砂鉄に含まれる成分が異なるため、砂鉄を組み合わせてたたら製鉄を行うことは難しく、長年の培ってきた経験とデーター、科学的な成分研究による知識が必要となる作業です。その為たたら製鉄を行う人でもひとつの地域の砂鉄だけでたたら製鉄を行う人がほとんで、私の様に各地の砂鉄を組み合わせて造る刀工は少ないです。

また、外国産の鋼や砂鉄を使用しておらず日本産の砂鉄のみを使用している事も特徴としています。


本家日本刀包丁 ~包丁製作工程写真~

私の包丁は現在の包丁と違って日本産砂鉄から小型たたら製鉄で玉鋼を造り日本刀と同じ折り返し鍛錬をして本焼きをした江戸時代の包丁を再現した物で親子3代は使用出来る様に100%鋼を使用した包丁です。

 

※平成28年4月22日閣議決定を以って中小企業庁より「優良企業」として「企業白書」に認定されました。