※備前長船日本刀傳習所を備前長船日本刀製作所と名前を変更します。
令和2年5月
令和3年4月3日 福岡県宗像市に世界遺産に認定されいる「海の正倉院」と言われる宗像大社に赤誠の限りを尽くした刀を奉納させて頂きました。その余鉄を以って年末に打ち上げた刀が研ぎ上がりました。
まだ玉鋼も残っておりこの砂鉄を以って注文刀を造っています。体の調子も悪く刀工生活最後の作と思っていましたが、奉納後徐々に体調も戻り尽忠報国の信念で維新日本刀を打ち続けています。
令和4年1月27日
たたら製鉄
餅鉄
自家製鉄の玉鋼
砂鉄
餅鉄(もちてつ)と全国各地の砂鉄を使い、たたら製鉄(日本古来の製鉄方法)で玉鋼(たまはがね)という刀の材料である鋼を作り、日本刀を作っています。たたら製鉄によって出来たその玉鋼を使用することで刀の斬れ味の良さと、地肌(じはだ)・刃文(はもん)の模様が特徴的となって現れます。
日本でたたら製鉄を行えるものは少なく、ほとんどの刀工が協会(日刀保たたら)の同じ鋼を使用しているため似たような刀の斬れ味、地肌、刃文となります。
砂鉄は各地域によって砂鉄に含まれる成分が異なるため、砂鉄を組み合わせてたたら製鉄を行うことは難しく、長年の培ってきた経験とデーター、科学的な成分研究による知識が必要となる作業です。その為たたら製鉄を行う人でもひとつの地域の砂鉄だけでたたら製鉄を行う人がほとんで、私の様に各地の砂鉄を組み合わせて造る刀工は少ないです。
また、外国産の鋼や砂鉄を使用しておらず日本産の砂鉄のみを使用している事も特徴としています。
備前長船日本刀製作所
岡山県瀬戸内市長船町長船93
TEL 090-3377-2138
FAX 086-958-5080
上田祐定