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朝K君が造った包丁の荒砥。午後は鍛冶場にあふれる見学者の前で火花を散らして折り返し鍛錬を見せる。午後は見学会を終わりて手研ぎを夕方には完了さす。鍛錬技術は弟子刀工より優れているので頑張って一門中17人目の本物の刀工を目指して欲しい。


朝から小雨が降り始めて涼しい風が吹くが両膝が痛みて休む。弟子刀工が40人の来客を予定していたが身内の不幸で県外に出たので明日は私が代行の予定。本来の見学は土、日曜日と決めているので私の予定を変えなければならなくなる。


早朝よりK君が折り返し鍛錬。W君は昨日に続き包丁の火造りを完了。これで外国からの見学者に焼き入れを見せる事が出来る。K君も暑い中火造りを完了さす。暑さが連日続き熱中症を気を付けながら焼き入れを進める。


私の鍛えた出刃包丁に弟子2名が土置きをして私が焼き入れて午後ベルトサンダーで荒研ぎ。2人共に初めての土置きで作品になり更に修行をして全てが一人で出来る様になって欲しい。K君は一人で造った包丁を研ぎ上げて完成。


今年は猛暑が続くので再度木曜日を休日にして山歩きグループに参加する。高齢になり筋力を落とさない様にしなければ日本産砂鉄で小型たたら炉による玉鋼造りも、中小企業庁から認定された玉鋼包丁造りも残す事が出来ない。今の弟子4名も中々鍛刀技術が伸びないので次の入門者かららは採用条件も付ける。


朝より2階の仕上げ場で短刀の中心仕立てをするが階下では折り返し鍛錬をするのでその熱気が伝わり室温は38度となる。弟子たちの作業内容は銘切り練習と包丁の研ぎ以外は熱中症の危険があるので秋迄なにもする事が出来なくなる。


鍛冶場に出るがまだ左手が痛むので大事を取って中心仕上げは明日にして今週は40名の見学と海外から包丁販売の件について来客も有るので午前中で休日にして自宅で休む。


昨日鍛錬所近くで軽四が溝に落ち弟子と共に引き上げる事が2回も有った。その時に左手の関節に思いきりドアが当たり今朝も痛む。連日の暑さと作業で心臓にも無理があったので18日後の心臓の検査に備えて休む。


朝5時50分鍛錬開始。弟子は自由見学。7時よりK君の包丁火造りから夕方研ぎ迄は暑いので休み々の作業。午後はフランス人2名の見学であるが熱中症の恐れあり折り返し鍛錬はせず。15年前故郷の土佐から小指程の山桃の木を持ち帰ったが今では直径10センチ余りの木となり今年も甘い実が沢山実る。土佐の弟からカツオのたたきが届く。故郷は遠くにありて思うもの。


涼しい朝方に弟子達に私の自家製玉鋼のまとめ方を教える。その後は昨日に続きタガネで鉄板に銘切りの練習をさすがタガネの走り方も上手になってくる。連日の暑さに熱中症を心配してクーラーのきいた居間で休みながらの修行は続く。


早朝刀の仕立てを終わり、K君の包丁をベルトサンダーで荒研ぎをして手研ぎをまかす。やっと夕方に終わりて柄付け。これでやっと売り物になる。刀鍛冶の資格を取る迄は地金の鍛錬を兼ねて試作品を作れば生活も楽になる。


寝不足が続いているので今日の定休日は休みたかったが外国の方が来所予定なので鍛冶場で弟子が研いでいた包丁の仕上げをして待つ。弟子刀工は暑い中折り返し鍛錬をするが涼しい夜明けからしないと熱中症で倒れる。


朝6時よりK君が私の玉鋼を使って包丁の地金を鍛錬するので椅子に座って見学。沸かしの温度も製鉄所の経験を活かし申し分がなく一門の中では一番の上手であり10時には2本分の包丁を鍛える。午後は1本分の包丁を火造りするもキズは無く土置き、焼き入れと進む。余りにも暑いので後日研ぎをする事とする。


金屋子神社への参拝は膝が痛むため娘と交代運転で出発。宮司様に健康と家内安全を祈願して頂く。毎月片道200キロ余りの道のりを妻と娘の協力で参拝が出来、大鳥居をくぐる毎に今月も参拝に来ることが出来た事に安堵する。


早朝より刀身仕立てをするが午後は西日が入り熱中症になるので中止をして弟子の造った包丁の柄を付ける。研究熱心な元製鉄マンのK君は炎の色と鋼の温度が判り日本産砂鉄で玉鋼を造り日本刀造りの技術を持って日本の文化と伝統を受け継ぐ本物の和包丁職人として私の指導を受けているがそろそろ販売を始める。刀工は文化庁の許可が必要であるが包丁工は親方の承認のみである。私は閣議決定で中小企業庁から優良企業に指定されていて、その弟子のK君の包丁も斬味は良く一生ものである。


今朝も弟子の来る前の5時から炭を切り1時間の折り返し鍛錬。7時から弟子の鍛錬に入るも8時には暑くて修了。夕方迄包丁研ぎの指導。やっと明日は刀身仕立ての作業に入り火を使わない作業になる。


弟子が顔を出す前に早出をして炭を切り練習量の少ない弟子に折り返し鍛錬をさす。弟子刀工と私が指導者となるが弟子刀工は火床の形も沸かしの温度も全く違って自己流となっているので弟子は迷っているので私の流儀に統一しなければふくれやキズが出る。午後はヨーロッパから15人の見学有り。


予備の7寸5分の包丁を研ぎ上げて一休みしていると梅雨明け宣言が出る。まだ注文は残っているが雨の日を利用すれば追加注文も納入出来ると思っていたが早朝出勤を4、5日しなければならなくなる。早朝なら毎日1時間位は折り返し鍛錬が出来るので弟子も見学が出来る。早く注文をすまして本職の刀鍛冶に戻らねばならない。


7寸5分の包丁に土置きをして焼き入れ。南風が吹き涼しい時間帯にベルトサンダーで荒研ぎ。すでに研ぎ上げていた包丁の柄を付け昼食に。休日出勤だったので午後は久し振りに休みする。


小雨が降り早出をして包丁の地金を鍛える。K君が来る前に炭を切り用意をする頃には天気予報に反して晴天に。それでも1時間ほど見学者用に折り返し鍛錬をして用意完了。午後は火造り練習で7寸5分の包丁にして焼き入れは明日となる。連日の早朝作業も今日で終わる。雨が降る日に短刀の火造りをすれば予定はほぼ完了し刀身仕立てのみとなるがもう少し梅雨が続いた欲しいものである。


弟子刀工が包丁体験会を行うのでその前に昨日焼き入れした包丁の荒砥ぎを雨の中で行なう。9時からの体験会を横目に見ながら手研ぎを進めるが暗くては先が見えずらく手間取る。天気予報では後2、3日雨が降りその後は猛暑が続くとの事で週末に外国から10名の見学予約が入ったので包丁の土置きと焼き入れを見せるので2日間位早朝の折り返し鍛錬が必要となる。


夜明け前、庭の木々を鳴らしての大雨に目覚める。慈雨の雨は大地を濡らし鍛冶場に急ぎて向かうが刀身仕立ては暗くて出来ないので7寸5分の外人用の大きな包丁を火造り午後は焼き入れ。長い金筋が走りこの砂鉄の玉鋼は刀向きである。休日に一人仕事は思う存分に作業が出来て楽しいものである。


K君の母親が妻に生計をたくして刀造りに打ち込む我が子の作業風景を見学に来所。親としては気になる事であるが男の一生の仕事を見つけ刀工として生きていくのにはどうしても妻の協力が必要で2人で助け合いながら生きるしか方法がない。両家の両親も幼き子供2人と身重の妻を心配している事と思うが私も妻も同じ道を歩んだので頑張って刀工になる事が愛する妻への最大の贈り物となる。奥さんが一番苦労をしているがなんとか2人で頑張って日本の文化伝統を受け継ぐ夫妻であって欲しいと願っている。


連日暑くなり弟子達はもう鍛錬は出来ないので昨日焼き入れをした包丁の研ぎ練習に入る事にして私は朝5時よりどうしても断れない包丁の地金鍛錬を8時迄続ける。今朝は曇空なのでなんとかなったが雨が降らないともう火を使う作業は出来ない。