11月も今日で終わる。半月振りに山歩きに参加するがまだ膝が痛むので全コースを歩く事が出来ず妻と2人で別の最短コースを落ち葉を踏みしめて歩く。明日は月参りに出掛けるので散髪に行く。鍛冶場は休日であるが高速道路でゆっくりCDを聞きながら走るのでCDを取りに行く。皇軍兵士として白人の植民地主義、アジア解放のため戦った父を偲ぶ一日になる。東京裁判史観に毒された日本を元の姿に直さなければならない。
6日前に弟子に見せて焼き入れをした包丁2本と昨日に越中国の砂鉄で造った包丁2本の計4本をベルトサンダーで研ぐ。越中国の砂鉄玉鋼の方が粘りが強いので包丁の斬味も良い。11月は沢山の包丁を造ったので注文の多い12月販売用としてあとは刀の製作に集中したい。
先日越中国の砂鉄で造った玉鋼を弟子に見せながらの鍛錬。少しだけ火造りの練習をさせて午後は6寸と4寸の包丁にして焼き入れ。荒砥ぎであるがもく目肌が良く出て小沸えも付き、しまった匂口の様である。少し備前の玉鋼を混ぜて匂口をふっくらとさせたい。詳しくは明日研いでみる事とする。
定休日の朝はディーラーで車検。走行15万5千キロと良く走ったものでこれが最後で次は安全装置のある車にしたい。午後は鍛冶場へ出て火床の塗り直しと包丁2本を研ぎ上げふる里納税の用意で定休日も1人仕事で終る。
今日は昨日の越中国の玉鋼を鍛える予定であったが新弟子が本日入門したので朝から折り返し鍛錬を見せ、午後は2本の包丁の火造りとベルトサンダーの使い方を2名の弟子に見せる。帰り道研師宅に立寄り完成間近の東京より注文の刀を見る。右親指の筋2本切断で納期を心配したが12月12日の登録をすますといつでも納品出来る。又もう1振りも研師が頑張って1月には完成する。
昨夕予熱をかけるのにたたら炉に入れていた松の割木が湿っていたので炉の壁が湿気を帯びていたのと、松炭が湿っていたので水蒸気が邪魔をして前半は苦労。後半は松炭が乾燥していたので火力も持ち直し、炉を解体すると10キロ余りの炭素量の高い鋼が出来る。弟子3人が手伝いをしてくれたので助かり、又弟子も経験を積み製鉄技術を覚える一日であった。越中国の砂鉄は沸の付きが非常に良い。
朝1番に岡山市の整形外科にて5回目のヒアルロン酸の注射。鍛冶場にて昨日の焼き入れ包丁2本をベルトサンダーで荒研ぎ、傷も無く一安心。後日手の空いた時に研ぐ事とする。午後は弟子2と人でたたら炉を解体して明日のたたら実演に炉の塗り直しをして炭切りと砂鉄の選鉱で夕方となる。明日は越中国の砂鉄を吹いて相伝の地金造りで夕方3時には炉を解体して玉鋼を取り出す予定。
新弟子に鍛錬と包丁の土置きを教える予定で朝5時過ぎから包丁を研ぎ上げ柄2本つけて在庫に。8時から鍛錬で多少スプリングハンマーを使用さし包丁の火造りも練習さし、初めて土置きをする。焼き入れは難しいので2本共に私がする。炭4俵を切って炭切りを教えて今日は2人だけの定休日出勤となる。
昨日の続きの鍛錬も鋼の中の酸化鉄が見えなくなり5回まで折り返し次の鋼をまとめて梃付け迄を弟子に午前中見せる。昼からは切炭も無くなったので弟子に切ってもらいながら包丁の研ぎをする。隣で2人が鍛錬の練習をしているので落ち着く事が出来ない。研ぎは明鏡止水の中で行わなければ良い研ぎが出来ない。刃先の角度がほんの少し違っただけで斬味も違って来る。今更ながら玉鋼包丁は1本々手研ぎなので難しい。
午前中は弟子1人が見学。狭い私の鍛冶場は見学者が入ると窮屈である。2.5キロの玉鋼は銑に近い高炭素で高温をかけると鋼の表面、鍛接面が液体に近づくので難しく、午後は3種混合の砂鉄で造った玉鋼で温度を上げると鋼の中に酸化鉄の薄い層が見えるのでタガネで切り込みを入れホウサンを入れて高温度で沸かしを数回行い酸化鉄を取ろうとするが中々抜けない。気長に沸かしを行うので午後は2回の折り返し鍛錬で終わる。今夜は明日の鍛錬方法を考える。弟子も炭切りの練習に慣れてくる。

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