4月2日

朝から高炭素の鋼を鍛える。各地の特色のある砂鉄なので鋼を燃やしたくないがふくれを抜くのに少し温度を上げれば部分的に高炭素の銑に近い部分が流れ出る。この部分を上手にまとめれば金筋になるのだが。明日はこの玉鋼に少し炭素の低い玉鋼を混ぜて鍛える。地金の働きを出そうとすれば自家製鉄でなければならない。現代刀の様な変化の無い刀の地金では注文が取れない。今年は刀造りに追われて包丁の注文は出来ないと思われる。