4月9日

12キロの玉鋼を6個に分けて各5回の折り返し鍛錬でやっと下鍛えを終わる。炭素量の多い玉鋼は延ばして切断をして4~5段の積み沸かしをかけて脱炭をさす。日本産わらは良く炭化して鋼に着くのでドロも良く付くが温度が過ぎると刃中の金筋の働きとなる部分が無くなる。明日の包丁用炭は完全に炭になっていないので動物公園で入手した炭を混ぜて切る。包丁の在庫も全く無く以前に予約を受けていた包丁だけは月末迄にすませたいと思っている。今年も暑くなる前に刀の地金だけは鍛錬をすませたい。