4月11日

朝の山歩き。桜は雨にも落ちず満開。1時間も歩くと汗ばむ。最近目の痛みとぼやけが気になるので眼科へ。多少問題もあるが1か月後に様子を見る事になる。自然に治らなければレーザ-光線による手術もあるとの事を妻に伝える。50年も鋼の沸かしの火の色とたたら製鉄の火の色を眺めてきたので目の網膜も多少痛んできたのであろう。しかし弟子達が刀工試験に合格する技術になる迄は神様に祈って元気でありたい。伝統技術を守る為に14名の弟子を刀工にしたがその先の孫弟子が全く育っていない。私の意思が弟子に伝わらなく破門にした弟子も多く刀工として日本の文化と伝統を受け継ぐ意思もない者も多い。今の弟子2名と山本君の弟子2名の育成に力を注ぐのみである。体力的にはまだ刀工を続ける事も出来るし資金も続くので日本人の魂を持った弟子を残して置きたい。刀工の養成は個人の親方よりも国が学校を造り刀工を国の力で育成しなければならないし、必要な炭、砂鉄も用意を文化庁が国策としなければ日本の伝統技術は続かない。GHQの目を逃れて日本刀は美術品であるとし、美術刀剣刀工とした事がGHQから独立した日本に今だ影を落とす。国家の為に命を捧げた英霊をまつる靖国神社に天皇、首相も参拝出来ぬ現状に英霊は悲しんでいる事であろう。