今朝は玉鋼を切る「タガネ」を弟子が造るので見学する。材料は大型ダンプのスプリング鋼を使用。非常に硬い鋼であるが1年中真赤に焼けた玉鋼を折り返し鍛錬のたびに切るので1年も使えば金属疲労を起こして使えなくなる。その道具造りが弟子の仕事である。午後はGHQによってゆがめられた日本の国史を学ぶ。弟子のT君が高知県出身なので幕末の土佐における尊皇運動を画面によって学ばしてくれる。我が一門も憂国の士が増えてくる。高知県土佐川町には確か「青山文庫」と言って幕末における土佐郷士の遺品が展示されていて心を打たれる。故郷土佐を離れて備前長船で刀鍛冶をしているが心は土佐人である。