6月11日 咳、頭痛、声が出ない。とても刀の仕上げが出来る状態ではないので弟子の作業を見ながら地金の試作で造った包丁を研ぐ。元製鉄マンのK君がこの地金も鍛えた物で弟子刀工よりも上手である。もっと早く出会っていれば良かった。私も工業高校は土木課に行ったので鉄についても知識は無かった。随分と遠回りをした人生であったが刀鍛冶になるにはやはり鉄の勉強をしなければ自家製鉄の玉鋼を造る事は出来ないし砂鉄と鋼の良し悪しが判らないので鉄板の様な日刀保玉鋼で満足するのである。刀工試験も自家製玉鋼を使用させるべきである。 tagPlaceholderカテゴリ: