7月31日

弟子達は休日でも早朝より一人で炭切り、鍛錬を進める。明けても暮れてもいつも鋼と向き合う毎日があったから刀鍛冶として生き残れたと思う。今日の鋼もK君と分けた半分を私の沸かし方で鍛えた地金を包丁にして比較する。この研究が刀造りに生きてくる。研究心と炎の色と火花を見る目と器用さの才能がなければいつ迄弟子を続けても絶対に刀鍛冶にはなれない。